小学生のしつけのポイント|成長に合わせて変える親の接し方

宿題している少女

小学生の子供を持つ親として、しつけは大事な項目です。頭を悩ませている親も多いと思います。この時期、子供は様々な経験をし、急速に成長する時期です。今回は小学生の成長に合わせた親の接し方をお伝えします。低学年と高学年の特徴やしつけのポイントを知ることができますので一読してみてください。

小学生の特徴【低学年・高学年】

小学生の子供を教育する上で重要なのは特徴を知ることです。個性はそれぞれですが生活環境の変化や成長の点から特徴が出てきます。低学年と高学年の特徴を把握しましょう。

低学年(小学校1年生~3年生)の特徴

小学校の低学年は幼児期と比べても多くのことを学び、集団生活から感じ取るものがたくさんあります。低学年の年代から親と一緒に遊ぶよりも、友達と一緒に遊ぶことが多くなり、親としては喜ばしい反面、注意したい部分もあります。

子供は周囲の環境に刺激を受けることで、自身で物事を考えられるようになります。少しずつではありますが、複雑な思考もできるようになります。ただし、気をつけたいのは親から意見や指摘をしすぎてしまうと、反発を覚える可能性があることです。子供を信じることにも重きを置くようにしましょう。

小学校に上がると、算数や国語などの授業を受けるようになります。この時期に勉強の習慣をつけさせるようにしましょう。低学年時に勉強の習慣をつけないと、高学年になった際に勉強をしなくなる、勉強自体が嫌いになる可能性があるからです。

高学年(小学校4年生~小学校6年生)の特徴

高学年になると大人の話をきちんと理解できるようになってきます。知識が増え、物事を深く考えられるようになり、少しずつ思春期への一歩を踏み出していきます。高学年になるころには親からの反発、つまり反抗期が始まります。

反抗期はささいなことで親子喧嘩になることもある難しい時期です。しかし、高学年の子供にとっては精神的に成長する時期でもあります。自分の考えやプライドを持ち始め、周囲や自身についても子供なりに考えていることを意識するようにしましょう。

小学校低学年の児童に対するしつけのポイント

しつけは教育をする上でも重要な項目です。低学年の特徴を理解したうえで、どのようなしつけが望ましいのかを確認してみましょう。

●時間を守らせる

時間を守ることを意識させるようにしましょう。友達と遊びに行く、もしくは一人だけで出かける際は必ず、「行き先」と「帰宅時間」を確認しましょう。そして、帰宅時間を破らないように約束してください。その約束を守れるようになれば、責任をもって行動ができるようになるからです。

安全確認の習慣を身に付けさせる

低学年の子供はまだ身長が低く、周囲の確認がしづらいです。安全確認の習慣を身に付けさせるようにしましょう。道路を渡る時は必ず安全確認させる、手をあげて渡るように習慣づけさせましょう。

特に注意したい場面が遊びに夢中になっている時です。遊びに夢中になっていても道路では冷静になるようにしつけてください。親と歩いている時に一緒に安全確認をすることで、子供は親がいない時でも意識するようになります。

勉強の時間を作るように促す

テレビやゲームなどの娯楽を覚え始めるのも低学年くらいからです。楽しいからついつい続けてしまうかもしれませんが、勉強の時間を作るようにしましょう。勉強をした後にテレビやゲームを許可する、勉強をどの時間帯にするかを子供に決めさせるなどの対応をしてください。

子供を見守る

低学年になると少しずつ、自分のことを自分でできるようになります。親御さんとしては、つたない姿を見ると手を出したくなるのが心情かもしれません。しかし、遊びや勉強などはすぐに助け舟を出さないようにし、本当に助けが必要な時だけサポートしましょう。自力で物事にトライする、解決させることで自立心が育まれます。

大声を上げて叱らない

子供が何かしらの失敗をしてしまった、または言うことを聞かない場面は多くの親御さんが経験してきていることです。感情的になり、大声を上げて叱ってしまうこともあるかもしれません。しかし、可能な限り感情をコントロールし、大声で叱らないようにしてください。

子供からすると怖いという気持ちが先行してしまい、親の話を聞くことができない状態になる可能性があるからです。叱ることは大切ですが威圧的にならない、子供が理解できるスピードで話す、子供でもわかる言葉で伝えることを意識しましょう。「~しなさい」のような命令口調や「なぜできない?」と問いたださないのもポイントです。親に対する反発が強くなり、親子関係が悪化する原因になります。

小学校高学年の児童に対するしつけのポイント

高学年になると物事を理解できるようになります。しかし、しつけが必要なくなったわけではありません。我が子の成長のためにもポイントを押さえてしつけをすることが大事です。

物事の理由をしっかりと伝える

深く考えることができるようになり、物事の判断もつくようになります。親として伝えたい大切なことも、高学年から理解できるようになります。伝えたいことは理由を含めて伝えるようにしてください。理由がわからずに「~したほうがいい」と伝えても、納得してくれない可能性があるためです。

叱る時は環境を整える

高学年でも叱る必要がある場面はあります。低学年のころはその場で注意しても問題ないかもしれません。しかし、高学年になると自分の考えやプライドを持ち始める年代です。環境を整えて叱ることを意識してみましょう。

環境の整え方ですが子供と二人きりになる、テレビや音楽を切ることが有効です。落ち着いて話せる環境と子供の注意を妨げない環境にするためです。また、忙しい時に叱らないようにしましょう。話がまとまらずに終わってしまい、うやむやになってしまう可能性が出てくるためです。

子供の意見を聞き、解決策を一緒に考える

子供を叱ると黙り込んでしまう場合があります。この際に圧力的にならず、子供の意見が出てくるまで根気強く接するようにしてください。子供はまだ経験が浅く、大人のように早い判断ができず、言葉が出てくるのが遅い可能性があります。子供から出てきた言葉で良い意見は認め、誤っているものは冷静に指摘してください。

大人からでは見えない子供の視点もあること、どうすれば子供自身で解決まで導けるかを考えることが大事です。大人の考えを押し付けすぎてしまわないよう、成長を促すアドバイスをするといいでしょう。

子供の可能性を信じ、誤った場合はさりげない軌道修正がポイント

小学校の低学年と高学年でしつけをするポイントを解説してきました。大事なポイントは子供の可能性を信じること、誤った場合はさりげない軌道修正をすることです。幼児期は何でも親御さんがしていたと思いますが、少しずつ子供は成長していきます。しつけをきちんと行うことで自立した大人になるためのベースができます。

根気や我慢が必要な場面もあり大変かもしれませんが、それも我が子を大切に思うからこそできることです。今回の内容をもとにして実践してみてください。

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