プログラミングコンテストの基礎知識|主な種類と必要な準備とは?

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プログラミングを勉強していて、「自分のレベルはどのくらいなのだろう」「実際のプログラミングでどこまで通用できるのか」と考えたことはないでしょうか?

学習過程でアプリケーションをつくったり、ロボットを動かしたりすることはありますが、実際の業務やモノづくりでプログラミングをする場合は、正確な技術だけではなくスピードやアイデアなども必要になってきます。

そこで今回は、プログラミングの実力試しに最適なプログラミングコンテストについてご紹介しましょう。

プログラミングコンテストの基礎知識

「プログラミングコンテスト」という言葉を聞いたことがあっても、実際にどんなものなのか知らない人も多いと思いますので、まずは基礎知識から見ていきましょう。

プログラミングコンテストとは?

プログラミングコンテストとは、大勢の参加者がプログラムのコーディングを競い合うもので、優れた人材の発掘や育成を目的に開催されています。

参加者全員が同じ問題を解き、コーディングのスピードやスコアを更新しながら競い合うのですが、コーディングの実力以外に発想力や表現力も問われるため、「プログラミングで行うスポーツ」とも呼ばれています。また、オンラインゲームのように、インターネットを通じて世界中の人と対戦できるようになっているため、普段はなかなか見られないハイレベルなコーディングが見られる場でもあるのです。

プログラミングコンテストに参加するメリット

プログラミングの勉強や仕事では、指定された要件に従ってプログラムをつくるのが基本となるため、どうしても視野が狭くなりがちです。しかし、プログラミングコンテストには毎回多く参加者が集まり、各々の実力や想像力を競い合いますから、同じ問題に取り組んだほかの人の回答や、解説を見ることができる貴重な機会だといえます。

また、自分自身でも出題された課題に対し、それを満たす正確なプログラミングスキルが必要になるほか、いかに早く、効率的にプログラムを組めるかという、高いプログラミング問題に挑戦することになります。そのため、プログラミングコンテストに参加することで必然的にスキルアップができるのです。

そのほか、プログラミングコンテストには世界中のプログラマーが集まるので、国境を越えた対戦ができたり、自分と同じようにプログラミングに励んでいる仲間と知り合えたりするメリットもあります。

プログラミングコンテストの種類

プログラミングコンテストには主に5つの種類があり、自分の得意な部門を選んで参加することができます。ここでは、コンテストの種類と具体的な内容について紹介します。

アルゴリズム系

アルゴリズム系のコンテストは、出題された課題の要求を満たすプログラムをいかに早く開発できるか競い合うコンテストです。そのため、要求を満たすためのロジックをスピーディーに導き出す能力が問われます。また、とにかく迅速さが勝負になることから、競技プログラムとも呼ばれています。

【人気のコンテスト】

 AtCoder
 Google code jam
 TopCoder
 Codeforces
 Dwango Programming Contest

セキュリティ系

セキュリティ系コンテストでは、主にソフトウェアやネットワークのセキュリティに関する問題を解いて競い合います。ハッカーによる攻撃やそれに対する防御、解析といった技術が問われ、セキュリティ系コンテストの中でも「キャプチャー・ザ・フラッグ(CTF)」と呼ばれるコンテストは特に有名です。

【人気のコンテスト】

 Capture The Flag
 SECCON

ショートコーディング系

ショートコーディング系コンテストは、少ないコードでどれだけ高機能のプログラムを開発できるかを競うコンテストです。一般的に、コードを可能な限り短くすることを「コードゴルフ」と呼び、コードゴルフ向けの言語も開発されています。

【人気のコンテスト】

 CODE FESTIVAL
 Code Dungeon

人工知能(AI)系

人工知能(AI)系コンテストは、自作の人工知能をゲームのような形式で戦わせる、対戦型のコンテストです。プログラミング言語にはPythonが使われることが多く、プログラミングの速度よりも、いかに多彩な状況に対応できるかが問われます。

【人気のコンテスト】

 SamurAI Coding
 CODEVS
 CodinGame

作品系

作品系コンテストは、ゲームやユーティリティ、言語などの募集テーマに沿ったプログラミング作品を制作し、その良し悪しを審査するコンテストです。審査基準に達した人が入選するシステムになっていますが、テーマがなく自由に作品を制作する場合もあるため、創造性やオリジナリティが問われることになります。

【人気のコンテスト】

 HSPプログラムコンテスト
 U-22 プログラミングコンテスト

プログラミングコンテストに参加するために必要な準備

プログラミングコンテストは、参加するコンテストによって参加資格や使用言語が異なりますので、応募の前にコンテスト情報を細かく調べることが大切です。

コンテスト情報を調べる

プログラミングコンテストは国内だけではなく、国外でも数多く開催されています。基本的に、どのコンテストもプログラミングスキルを競い合う内容となりますが、コンテストによって参加資格や使用するプログラミング言語が異なるため、「スキルがあれば誰でも参加できる」というわけではありません。

そのため、参加したいコンテストの運用サイトをしっかり確認し、事前にコンセプトなどをチェックしておくのが安心です。

また、夏休み時期には小中学生を対象としたプログラミング大会も開催されているので、プログラミングを勉強している子供を参加させてみるのも良いでしょう。

プログラミングに関する知識を習得して備える

プログラミングコンテストでは「対戦」がメインとなりますので、対戦できるだけの実力は最低条件となります。そのため、プログラミング初心者の場合は、参考書やインターネット上の学習サイトを活用したり、プログラミング教室に通ったりして、必要な実力を身に付けることから始めましょう。

最近はさまざまな方法でプログラミングが学べるようになりましたが、正確かつ効率的にプログラミングを学ぶのであればプログラミング教室に通うのがおすすめです。プログラミング教室ではプロの講師が教えてくれ、分からないこともその場で質問することができます。また、プログラミング初心者にとって挫折しにくい環境も整っているため、意欲的に学習を続けることが可能です。

プログラミングの勉強をしつつ、ある程度の実力が付いてきたタイミングでコンテストに参加すれば勉強の励みになり、更なる実力アップに繋がるでしょう。

プログラミングコンテストで実績と自信が身に付く

プログラミングコンテストには大きく5つの種類があり、世界中のプログラマーたちと実力を競い合います。そのため、参加することで自分では思いつかないようなアイデアを見ることができたり、対戦をきっかけにプログラマーの仲間ができたりするメリットがあるのです。また、プログラミングコンテストで良い成績が残せた場合、これが実績となり進学や転職の大きなアピールポイントにもなります。

プログラミング技術を競い合うのが目的となるため、ある程度の実力が必要とはなりますが、コンテストの中には初心者向けや子供向けものもたくさんありますので、プログラミングに自信がついてきたタイミングでぜひ参加してみましょう。

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